自動車部品大手の矢崎総業(東京、矢崎信二社長)は十八日、札幌市内に自動車部品の組み込みソフトウエアの開発拠点を設けることを明らかにした。子会社のデイシス(静岡市、小又力社長)が、六月をめどに札幌分室を開設。自動車メーターを中心とした表示機器制御の組み込みソフトを開発する。
組み込みソフトは、精密機械や部品などに特定の動作をさせるため、あらかじめ組み込まれたコンピューターシステム用のソフトのこと。
矢崎総業は一般的にはガス警報器メーカーとしての知名度が高いが、現在の国内売上高の八割超は自動車部品。特に自動車ワイヤハーネス(組み電線)は世界首位で、自動車用メーターでもデンソー(愛知県刈谷市)などに次ぐ大手の一角を占めている。
新たな札幌の開発拠点は、豊平区福住にある矢崎総業の事務所内に設け、スピードメーターやタコメーターなどを制御する組み込みソフトの開発や評価、検証などを行う。当初五人程度でスタートし、早期に二十人体制に拡充する。
同社管理部ユニットによると、静岡は首都圏と自動車産業が盛んな愛知に挟まれていることもあり、ソフトウエア技術者が不足しているという。札幌は情報技術(IT)産業が集積し、人材豊富なことから進出を決めた。沖縄にも分室を設け、静岡を含む三拠点で開発業務を行う。
デイシスは一九九九年、矢崎総業グループ入りし、開発製品の全量を親会社に納入している。昨年には組み込みソフトの開発に注力するため、他の事業部門を別会社に分社した。従業員百二十三人で、分社前の二○○七年三月期の売上高は三十五億五千万円。
矢崎総業の国内部門の連結売上高は、○七年六月期が七千九百四十七億円で、海外にも三十八カ国に拠点を持つ。
札幌ではカーナビ用のソフトなどを開発するアイシングループのエィ・ダブリュ・ソフトウェア(札幌)やトヨタテクニカルディベロップメント(愛知県豊田市)も技術者の増員に乗り出している。
(北海道新聞より引用)
0 件のコメント:
コメントを投稿