交通事故や凶悪犯罪などで奪われた命の重さを伝える「生命(いのち)のメッセージ展」が、二十二日開幕した埼玉県川口展で五十回の節目を迎えた。遺族らでつくる実行委が二〇〇一年から全国巡回し、悪質交通事故加害者の厳罰化などにつなげてきた展示会だ。次回は札幌で六月に開催される。
川口展は、川口市内のJR川口駅前の複合施設で開かれ、道内八人を含む百三十人の被害者の等身大パネルのオブジェに、それぞれの遺影を取り付け、靴などとともに展示した。
メッセージ展は、実行委代表を務める造形作家鈴木共子(きょうこ)さん(58)=神奈川県在住=が、一人息子の零(れい)さん=当時(19)=の命を、無免許・飲酒運転の車に奪われたことをきっかけに始めた。
当初は会場で加害運転手の厳罰化を求める署名活動も展開。危険運転致死傷罪の新設を後押しした。
第一回は十六人分だったオブジェも回を重ねるごとに数が増え、いじめによる自殺、医療過誤などの被害者なども加わった。札幌では〇二年に初開催、〇三年には東京・永田町の衆院第一議員会館でも開かれ、大きな反響を呼んだ。
開会式には鈴木さんも出席。「五十回を迎えられて感無量。いつかは米国の(世界貿易センタービル跡地)『グラウンド・ゼロ』で開いて、理不尽に肉親を奪われた世界中の人たちと悲しみを共有したい」と話した。川口展は二十九日まで。
次回の札幌展は六月六-八日、札幌市男女共同参画センターで開かれる。
(北海道新聞より引用)
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