苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」の食肉偽装事件で、詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた元社長の田中稔被告(69)=苫小牧市船見町二=の判決公判が十九日午前十時半、札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で開かれる。検察側は懲役六年を求刑しており事実関係に争いはなく、実刑も含めた厳しい判決が予想される。
食の安全への信頼を揺るがし、全国で食品偽装が発覚するきっかけとなった事件の裁判は、一月下旬の初公判で田中被告が起訴事実を認め、情状面を中心に審理。公判は約一カ月間に三回開かれ、今月五日にスピード結審した。
検察側は事実関係に争いがない公判では異例ともいえる約三百五十点の証拠を提出。一九七六年の会社設立の数年後から長期間にわたって田中被告の主導で食肉の偽装が行われ、同被告とその家族が多額の利益を独占してきた実態を立証し、「実刑が相当」と指摘した。
一方、弁護側は田中被告とミートホープが自己破産し、社会的制裁を受けていることから、情状酌量を求めた。
公判で田中被告は、「(安い肉を要求した)取引業者にも原因があった」などと自己弁護を繰り返した。一方で、製品回収などで九億円超の損害を被った取引業者への弁済はほとんど行われておらず、この点が量刑にどう反映されるかも注目される。
(北海道新聞より引用)
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